「ジフテリア」
ジフテリア菌の飛沫感染によって起こる。感染は主に咽頭（のど）だが、鼻にも感染する。ジフテリアは感染すると、１０％程度の人に症状が出る。残りの人は不顕性感染のため、保菌者となり、その人を通じて感染する。症状は、高熱・のどの痛み・犬が吠えているような咳（犬吠様咳）・嘔吐などで、偽膜を形成して窒息死することがある恐ろしい病気。発病２〜３週間後には菌の出す毒素によって心筋障害や神経マヒを起こす事があるので注意が必要となる。 |
「百日咳」
百日咳菌の飛沫感染によって起こる病気。百日咳は普通の風邪のような症状で始まる。続いて咳がひどくなり、顔を真っ赤にして連続的にせき込むようになる。咳の後、急に息を吸い込むので、笛を拭くような音が出る。熱は出ない。乳幼児は咳で呼吸が出来ず、チアノーゼやけいれんが起きる事がある。また、肺炎や脳症などの重い合併症をおこし、乳児では命を落とす事もある。
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「破傷風」
破傷風はヒトからヒトへ感染するのではなく、菌が土の中に潜んでいて、傷口からヒトへ入り感染する。入った菌が体の中で増えると、菌の出す毒素のために口が開かなくなったり、けいれんを起こしたり、死亡する事がある。患者の半数は、自分では気がつかない程度の軽い傷が原因で起こっている。日本中どこにでも、土の中に菌はいるため、常に感染する可能性はある。 |
